第32回:インタビュー データエンジニア業務 大地さん③
派遣スタッフインタビュー
「データの向こうに、人の営みが見える瞬間がある」
データ分析業務から見えた“意味のある仕事”とは
──これまでのご経歴について教えてください。
私のデータ関連の経験は、主に学術分野に限られていました。大学ではコンピュータサイエンスを専攻し、Python、Java、C/C++などの言語を用いたコーディング課題に取り組んできました。SQLやNumPy、Pandasといったデータ処理の技術も学び、神経科学の研究インターンでは、実際にデータ操作を伴う業務にも携わりました。ただし、これらのスキルを産業界で活用した経験はありませんでした。
──実際に携わった業務について教えてください。
とある企業の購買履歴データを分析・加工し、求められる傾向や情報を抽出する業務に携わりました。プロジェクトマネージャーから出力形式の説明を受けた後、数日から数週間かけてシミュレーションデータを作成し、品質や不明点を確認しながら進めました。
最初のプロジェクトでは、過去1年、2年、3年の間に一度しか購入されていない品目を抽出し、ユニークな品目番号ごとに件数を数える作業を行いました。出力結果はExcelで確認し、機能一覧やデータフロー図を作成して各ステップを記録しました。
──使用したツールやシステムについて教えてください。
主に使用した管理ツールは、Alteryx、Excel、PowerPointです。新たなシステムを導入するというよりは、既存のデータを整備・分析することが中心でした。
──業務を通じて苦労した点はありましたか?
大きな課題は二つありました。一つは言語の壁です。日本語と英語の両方を話す環境で育ちましたが、日本語の読み書き能力は英語に比べて劣っていました。もう一つは、日本のエンジニアリングやビジネス文化への不慣れです。文書化や進捗報告の徹底、役割分担などに戸惑いがありました。
──その課題にどう取り組まれましたか?
同僚の皆さんが非常に親切で、語彙からプロジェクト管理、データシステムまで幅広く質問に答えてくださいました。重要な点で不明なことがあればすぐに質問し、誤りを指摘された際には素直に学ぶことで、徐々に克服できました。
──やりがいや面白みを感じた点はありますか?
プロジェクトマネージャーから、なぜ顧客が特定の出力を求めるのか、その結果がどのように役立つのかをご説明いただく中で、ビジネスの観点からデータを捉える経験ができました。単に正しい出力を作るだけでなく、顧客にとっての有用性を意識して業務に取り組む姿勢を学びました。
そして何より印象的だったのは、データの向こうに人の営みが見える瞬間があるということです。たとえば、一度しか購入されていない品目の分析では、「初回購入には書類作成や価格交渉などの手間がかかるため、ユニークな購買は減らすべき」という背景を知ることで、単なる数字の羅列が、現場の業務負荷や人の動きに直結していることを実感しました。データは無機質なものではなく、人の選択や行動の痕跡であり、それを読み解くことで、企業の課題や改善点が見えてきます。この部分が私にとって一番興味深い点でした。
──案件を通じて成長したと感じることはありますか?
はい、日本語の読み書き能力が大きく向上しました。日本語能力の向上はアメリカに住みながら日本の企業で働くことを選んだ理由でもあったので、大きな前進ができとてもうれしく思っています。また、顧客の要望を正確に理解し、混乱や不要な手順を避ける重要性を学びました。論理的な正しさだけでなく、実際に役立つかどうかを考える姿勢も身につきました。
──ヒューマネテックで働いてみた感想を教えてください。
正直にお話すると、ヒューマネテックを選んだ理由は、ちょうど仕事を探していた時期に運よく仕事を紹介いただけたことでした。印象的だったのは「目標志向の文化」です。非効率的な慣習がなく、効率的で健全な職場環境だと感じました。働き始めたきっかけに大きな理由はなかったものの、結果としてはヒューマネテックで就業できたことに満足しています。
──満足度を教えてください(5段階評価)
満足度:5/5
チームの皆さんが親切で、公正かつ建設的なフィードバックをくださり、論理的な問題に対して創造的な解決策を考える仕事を任せてもらえたことがとても楽しかったです。
──今後目指していきたいキャリアについて教えてください。
ヒューマネテックでの仕事をはじめ、さまざまな業務に触れる中で、データエンジニアリングや論理的な業務の面白さを実感しました。特に、データを通じて人の行動や意思決定の背景を読み解くことに、大きな興味を持つようになりました。
その一方で、業務を重ねる中で、自分が本当にやりがいを感じるのは「誰かが新しい知識を獲得する過程において触媒となれること」だと気づきました。これは、単にデータを扱うだけでは得られない、より人間的で意味のある関わり方だと感じています。
こうした気づきを経て、将来的には臨床心理士として活動することを目指しています。人と一対一で向き合い、その人の成長や変化を支える仕事に、深い意義を感じています。
──未来のデータエンジニアへのメッセージをお願いします。
成功の鍵は、社内および顧客とのコミュニケーションです。不確かなことがある場合には、恐れずに質問することが賢明です。ヒューマネテックでは、基本的な質問でも馬鹿にされたりすることは一切ありませんでした。だからこそ、「恐れずに質問すること」が私からのアドバイスです。


















